レビュー
川上ゆうさんが演じるセクシー仮面・古瀬由起子が、3つのシチュエーションで敗北するシリーズ。今回の古瀬は、腐敗した悪に堂々と立ち向かい、市民から絶大な支持を得ている美人市長。しかし、自らが変身する正義のヒロイン・セクシー仮面の存在によって街は混乱……。敵対する悪徳議員・宍戸の策略により、セクシー仮面は『全裸の変態テロリスト』とのレッテルを貼られ、民衆はおろか、味方であるはずの秘書までをも敵に回し、公衆の面前で公開凌辱されてしまう。
大抵の役柄は難なくこなせる川上ゆうさんゆえ、美人市長という役も当たり前のように自然体。むしろ、普通の役過ぎてパンチ弱い。しかも、ただ漠然と正義感に満ち溢れているだけでなく、全裸で戦う事に対して自問したり、心の奥底では快感を覚えていたりと、非常に人間味溢れる魅力的なキャラクター。シリアスなドラマシーンも、凌辱シーンも、彼女らしさが存分に発揮されたエロい仕上がりで、最終的には快楽に溺れ、アヘ顔でハメられまくって醜態を晒しまくる。
まぁ結局、正義は悪に勝てない。全てが悪者の望み通りになってしまうのが世の常だ。街の悪から目を背ける民衆を救うために、全てをさらけ出して、たった一人孤独に戦うセクシー仮面。しかし、彼女の信念を理解する者は現れず、それどころか皆で『変態』だと罵り、最後は『殺せ』コールの大合唱。とりあえず、川上ゆうさんが好きなら、主人公のあまりにも哀れな姿だけで、フル勃起不可避! ちなみに、秘書の役は熟女女優の菊川麻里さんで、ものすごく嫌なキャラを熱演し、名脇役として作品に花を添えている。